むかし好きだったけど2巻までしか読んでなかったな? と思ったコミカライズのやつ、三冊セットで発見して読みました。
う〜〜〜〜〜〜ん おおらかな時代のコミカライズ!!
全3巻なのですが2巻のあと著者が体調くずされて休載、そのまま打ち切りになったようです。それでも今の時代なら単行本になる際はそれなりに最終回っぽい流れにするものだと思うのですがまじでぶつっととぎれてとくにフォロー的な回もないのが、時代……
魔神ぐりこさんは当時ゲーパロというか4コマ劇場的なあれそれで好きな作家さんで、この連載ではじめて4コマ以外の携帯で漫画見て、すごくのびのび描かれてる元気な作風が好きだな〜〜とあの頃は思ってました(いや今も好きですが)(今は特撮系二次創作を元気にやっていらっしゃる)。
個人的に、2024年の今になって魔導物語やコンパイルという考古学に飛び込み、日々整合性や資料への忠実さみたいなものを気にしてしまっているのですけども、いや公式コミックでこんだけ自由なもの出てたんだなあ! んじゃ楽しければそれでいいわな! という、やっぱり元気をもらえる作品でした。
原作魔導にない設定、キャラのオンパレードですからね。サタンの右腕と側近(この漫画にしか存在しない)、シェゾの押しかけ許嫁のハニービー(この漫画にしか存在しない設定)、ミノに惚れるドラコ(この漫画にしか)、ラグナス(原作ゲームにはいないはず)、ルルーのオリジナル髪型いっぱい(すごくかわいい)、相撲で戦うサタシェ(原作には以下略)などなど。
あと元気は元気なんですがさすがに古い作品なのでゲイの扱いがあれだなーとひっかかりはするけど時代ですからね、まあね。そしてそんなあれでもシェゾが美形っぷりでヘテロ兵士たちを魅了するのが見られて満足です……あとツッコミが元気すぎて勢いもありすぎてこれも令和だと難しいテンポだ〜と思ったり。魔神先生の今の作風ももっとローギアだし。もちろんおもしろいんですが。
令和版うる星でうる星やつらに初めて触れた人の感想が「キャラクターがみんな欲望強くてすごい」みたいなこと言ってて、あ〜〜そうかも、むかしのあれってそうかも、と思ったりもしました。今の留美子も、ちゃんと近年の連載ではキャラクターが現代的な性格になっててあれすごいなやはり一線の人間は違うなと感じたものです。
とにかく自由で元気でのびのびしてて、読み直せてよかったです。